今年の夏は本当に変な天気ですね。台風も変な動きをして、なかなか予定通りスケージュールをこなすことができません。チームとしての活動ができないときは、友だちと集まってボールを蹴りましょう。古くはペレやマラドーナが、サッカーはストリートで覚えたと言いましたが、今もルーニー(これも古いですね)やマネ、ヴィニシウスも言っています。サッカー選手の育成システムはヨーロッパで確立・発展し、南米やアフリカ大陸に浸透していきましたが、根底にはサッカーは「遊び」から覚えていくものというのがあるようです。ヨーロッパの選手の中にも、自分のサッカーの原点はストリートにあるという言い方をします。しかし、ストリートで培った能力だけでトッププレイヤーになることはできません。どこかで育成システムに組み込まれ、近代的、組織的サッカーを学んでいくことになります。日本の場合、この「組織的」ということや「基礎・基本」、「学習」という意味が強いため、さらに、場所的な問題(ストリートでサッカーなんて!!)もあり、ストリートで学んだという選手はほとんどいません。サッカーは「個」と「組織」のバランスの上に成り立っています。どちらも重要なわけです。組織的なプレーは教えられるものですが、個の部分は、自分で発見し学んでいくことが大事です。それが「ストリート」にあるということでしょう。日本で一番うまいといわれる(と自分は思っていますが)小野伸二選手は、壁にボールを蹴り、それを落とさず蹴り続けることで両足のキックやトラップを身につけたと語っていました。東京ではなかなかボールを蹴る場所がありませんが、探せば狭くてもボールと「遊べる」スペースはあると思います。雨が止んだら、ボールをもって「遊び」に行きましょう!