昨日も午後から全体練習。1年生から4年生まで一緒に練習です。人数も増え、個性豊かな子どもも加わり、にぎやかです。練習の合間に子どもたちで「話し合い」で作戦を立てさせることがります。黙ってみていると、4年生だけでなく、1、2年生も自分の意見(多分、思い付きですが)を言って、それを上級生は否定することなく、「話し合い」を進めているのに感心しました。日本社会では、年功序列で年長者の意見が優先され、スポーツの社会では優秀な選手の意見が優先されます。しかし、実際には、年下でも、スポーツが下手でも(実績がなくても)理に適った意見や考えを持っている場合も多くあります。特に、サッカーでは状況判断が求められますが、技術のある選手や「押し」の強い選手の意見によって、その他の選手の意見が抹殺されることが良くあります。子どもたちの主体的な「話し合い」はとても重要ですが、「放置」しておくと、その他の意見が抹殺される(結果、プレーに関わりづらくなる)こともあります。そこで、指導者がどう関わるかということが必要になってくるのだと思います。サッカー界では、広島の畑監督が考案した「ボトムアップサッカー」が一つのブームになっています。子どもたちの「ボトムアップ」に指導者がどう関わるか非常に難しい課題ですね。その点、昨日の「話し合い」はコーチが加わる必要ない素晴らしい「ボトムアップ」ができていたと思います。それに比べ、オリンピック組織委員会の会長問題は、「年長者」「競技実績のある元選手」の意見が優先される「日本社会」「スポーツの社会」の縮図なんでしょうね。