今日は3年生が府ロクSCと、4年生がFC COLORSと練習試合でした。まさにスポーツの秋という気候で気持ちよくプレーできたのではないかと思います。さて、最近読んだ論文で、スポーツとジェンダーに関して面白いことが書いてありました。パリ・オリンピックの女子ボクシングでも話題になったテストステロンについてです。医学的性差の基準と考えられているテストステロンですが、実は後天的に増加することが認められており、ジェンダー(社会的性差)として考えるべきだという内容でした。パリ・オリンピックでは、通常の女性よりもテストステロン値の高い女子選手が男性並みのパンチ力があるとして出場に疑問が呈されました。結果的に金メダルを獲得し、さらに議論の的となったのです。彼女については、国際ボクシング協会(IBA)は女子選手としての大会出場を認めていませんが、国際オリンピック委員会(IOC)は、トランスジェンダーも含めて本人の性自認を優先する方向にあります。色んな立場の意見があると思いますが、一つ知っておかなければいけないことは、テストステロン値には、確かに性差があり、ある意味、持って生まれたものでもあります。しかし、実際には、「男性らしい」生活(食事や社会生活など)を送ることで増加することもあるということです。つまり、結局は、確実な性別判定はできないということです。染色体のXX、XYも同じです。世の中には常にグレーゾーンがあるということですね。性別に限らず、色んなところに「曖昧」なものがあることを認める心持ちも大事ですね。