今日は雨のため3年生の練習試合と5年生の練習が中止となりました。そこで厚かましくも拙著のご紹介。道和書院から「サッカーピラミッドの底辺から~少年サッカークラブのリアル~」を出版しました。もともと地域(特に農村)の生活やスポーツについて研究していたのですが、10年ほど前から自分のライフワークであるサッカーについても少しずつ調査・研究を行うようになりました。一つは東南アジアでプレーする日本人プロサッカー選手のこと。もう一つが、少年サッカークラブです。今回の本は少年サッカークラブとその指導者について書いたもので、高校サッカー部監督時代の教え子たちが立ち上げたソレッソ熊本や今お手伝いさせていただいているDURO調布についても取り上げています(大嶋監督の半生も!)。東南アジアの日本人プロサッカー選手については、当初から研究が目的でしたが、少年サッカークラブはまさしく自分のサッカー人生の一部として関わり続けていましたので、本にすることについて多少躊躇しました。しかし、私のまわりいる「サッカーとともに生きる」多くの少年サッカークラブの指導者たちの姿を知って頂きたいということ、そして、彼らの取り組みを形にして残すことが必要だと考え出版しました(隠れた学術的テーマとしてポスト新自由主義社会をどう生きるか、ということもあります)。内容については、このブログでも少しずつご紹介させていただきたいと思います。今日は、ひとまず出版社の書誌情報をご案内します。

『サッカーピラミッドの底辺から~少年サッカークラブのリアル~』
■ISBNとCコード 978-4-8105-2139-9 C0036
■出版社 道和書院 https://www.douwashoin.com/
■内容紹介
上昇・拡大・勝利‥‥
前向きな言葉がとびかうスポーツ界だが
現実は、
「サッカーだけで飯は食えない」
厳しい競争と経済のもと苦闘する
各地の少年クラブ指導者たち。
日本サッカーを支える彼らの生き方と
クラブ運営の実践・哲学を
実践家(指導者)でもある社会学者が丹念に追う。
数々の困難に見舞われながら
「サッカーと共にある生活」を全うしようとする指導者たち。
経済原理だけでは見えてこない人間の真実がここにある。
■目次
第1章 なぜ、少年サッカークラブについて書くのか
第2章 少年サッカー界の“ビッグクラブ”を目指して--ソレッソ熊本SC
第3章 日本サッカーを支える「まちクラブ」--若葉SC
第4章 サッカーで「飯を食う」:職場としてのサッカークラブ--ブレイズ熊本/アスフィーダ熊本/バッサーレ阿蘇
第5章 強豪クラブ総監督から「自分のクラブ」実現へ--DURO調布
第6章 世代を超えた「家族経営」--寝屋川SCとSAKURA UNITED
第7章 グローバルからローカルへ--シンガポールGFAと上高野SC
第8章 クラブコーチは“資本主義の奴隷”なのか