今日は6年生がFC colors、3年生が太子堂SCと練習試合でした。少しずつ秋の気候になり、子どもたちも積極的に走れるようになりました。走るといえば、最近のプロサッカーでは、スポーツブラのような「GPSトラッカーベスト」を着用している選手も多くなりました。試合中の移動距離やポジション、ダッシュの速さ、回数などを「見える化」するためのものです。パフォーマンスやコンディションを数値化できるため、選手も指導者も客観的指標として活用できます。フィジカル的なものだけでなく、ゲームを分析(見える化)するアプリも数多く開発されています。しかし、用心しなくてはいけないのは、「見える化」自体が目的になり、数字に踊らされてしまうということです。そもそも「見える化」できるものしか、「見える化」できないという事実を忘れてはいけません。つまり、どんなに全てを「見える化」しようとしても必ず残滓があり、それが人間らしさでもあります。サッカーに限らず人間が行うスポーツは、多様な要素が複雑に絡み合ってゲーム(プレー)が成立しています。それらの要素を分解しそれぞれを向上させても、必ずしも結果が出るとは限りません。さらに言うならば、それらの要素(持っている力)を組み合わせる能力こそが不可欠です。何かが足りなくても「できる」ことが、サッカーの面白さでもあります。