今日は1年生と5年生が三鷹七小キッカーズと、2年生が町田JFCと練習試合でした。1年生はまだまだ人数が少なく6名(1人は幼稚園児)ですが、20数名の相手に休みなしで良く頑張っていました。低学年の試合だと「たまたま」みたいな「運」で得点したり失点したりすることがあります。サッカーに限らずスポーツでは、その偶然性をできるだけ少なくし再現性のあるプレーができるようにトレーニングするわけです。しかし、「運」は、スポーツの醍醐味の一つでもあります。もっと言うなら、「運」があるから、思うようにいかないからスポーツに魅かれるのだと思います。ある意味、ギャンブルと同じですね。そうすると、スポーツ自体が「運」に左右されるわけですから、スポーツで成功するか(プロ選手になれるかなど)も、結局、「運」次第になります。私の好きな小説「テロリストのパラソル」(藤原伊織)の一節で、バイオリンの上手な少女が、自分は難しい曲も弾けるし、いっぱい努力しているけど、バイオリニストになれるかと聞くシーンがあります。そこで主人公は「運があれば」と答えるのです。「努力は報われる」「やればできる」とは大違いですね。スポーツでの成功には、才能と多くの努力が必要です。そして、成功した人の多くは、「努力が報われた」と語り、メディアもそれを美談として取り上げます。そのことに偽りはないでしょう。しかし、もっと「運」についても語られて良いのではないかと思います。そうでないと、スポーツがプレッシャーだけの窮屈な世界になってしまいます。「運」を楽しむぐらいの余裕も必要ですね。