今日は6年生がインテル・アカデミー、1年生が三鷹七小キッカーズと練習試合でした。2月とは思えないほどの暖かさで子どもたちもエネルギッシュにプレーしていましたね。しかし、この温暖化(異常気象)は不安ではありますね。地球環境保全に向けてSDGsなど様々な取り組みがありますが、温暖化に対しては大きく三つの立場があります。一つは順応型。温暖化になったらなったで、それに順応した生活や自然環境が成立するという考え方。例えば、これまで寒くて農業に向かなかった地域が豊かな農作地になるとか、暖かい海水で育つ魚介類を取ることができるなど、楽観的、自己都合的な考え方です(政治家にもいますね)。二つめは、克服型。科学技術の発展で招いた環境汚染を、それを上回る技術革新で克服しようとする考え方です。地球の気温を下げるために地球を覆い冷却する物質を散布する実験も行われているそうです。しかし、「リスク社会論」が指摘するように、新たなリスクを背負う可能性は否定できません。最後に、革命型。環境破壊は行き着くところまで来てしまったので、社会のシステムそのものを変えてしまい環境保全型の社会を作ろうとという考え方です。今、流行りの斎藤幸平の「『人新生』の資本論」ですね。後期マルクス主義をヒントに、新たな「脱成長社会」を作り上げようと説いています。どのような立場で、環境問題を捉えるかによって大きく異なりますね。ただ、最後に挙げた斎藤幸平の主張の中に、コモンという考え方がありますが、個人的には大事だなあと思っています。簡単に言うと、水、空気、食料だけでなく、教育や文化、医療など人類が共有(コモン)すべき事柄は平等に享受できる社会にすべきだということです(そのため資本主義を止めるべきというのですが・・・)。彼は、その中にスポーツも含めています。現在、部活動の地域移行が進められていますが、部活動は長い歴史の中で、大切な「コモン」になっているのではないでしょうか。多くの子どもたちのスポーツの場を如何に守っていくかも考えなければいけない問題ですね。