今日はあいにくの雨で、6年生の稲城招待、3年生の調布市大会が中止になりました。いよいよ今晩W杯ドイツ戦です(サウナで整えて準備万端です)。今大会数試合を見ましたが、ますます3Sの重要性が増しているように思います。3Sとは、スピード(speed)、スキル(skill)、センス(sense)のことで、「日本サッカーの父」クラマー氏も晩年に指摘されていた要素です。ただし、単に早い、うまい、気が利いているだけではありません。サッカーは常に、相手や味方との関係の中でプレーします。したがって、スピードでいうと、遅さがあって早さが生きるということつまり「緩急」が重要だということです。スキルについても、日本ではドリブル(最近ではファーストタッチ)の上手さが強調されますが、キックの技術、ボール奪取の技術、ヘディングの技術など多様であり、それぞれの選手の身体的特徴と合わせて、「個性」となります。元イングランド代表のベッカムは、決して足が速いわけではなく、ドリブルが上手な選手でもありませんでした。しかし、彼のキックの技術は素晴らしく、サイドでゲームメイクするという新しいスタイルを確立しました。センスについても、「独りよがりな」センスでは機能しません。利己的なセンスではなく他己的なセンスが求められます。そして、W杯という特別な場面ではもう一つのSとしてスピリット(spirit)がとても重要なのではないかと思います。昨日のサウジアラビアのスピリット=情熱には感動しました。この最後のSは選手だけでなく、スタッフ、サポーターをも含んだすべての人の熱量だと思います。今晩は、この熱量でドイツを上回る試合をしてほしいと思います。とりあえず、前祝のビールで熱を冷まして観戦です。