先日、大好きな野川で日課のランニングしていたところ、小学生の集団の中の一人がじっとこちらを見ていました。このあたりで知っている子供はいないなあと思っていたら、DURO調布のかわいい1年生でした。黄色い帽子でランドセル。普段のサッカーの練習着の雰囲気とは大違いでした。練習の時とは違った面をみれてうれしく思い、少し立ち話をしてしまいました。サッカーの指導では、もちろんサッカーを教えます。指導のノウハウや練習方法は一般化され、レベルや状況に応じて使い分けられます。しかし、もっと重要なことがあります。子ども(選手)の「人」としてのパーソナルな部分を理解してあげることです。サッカー選手としてではなく、トータルな「人」として理解することが求められます。そのためには、子どもに関する多様な情報を仕入れる必要があります。ピッチレベルだけでなく、練習の前や後、あるいは子ども同士の会話、両親との会話など様々な情報を仕入れるようにしています。チームによっては保護者との接触をなるべく避けるところもありますが、DURO調布では、コーチたちが積極的に保護者の方々と会話させていただいています。練習では気付かない子供たちの様子を知ることができ、逆にご両親にもご家庭では見えない子供の様子をお伝えすることができるのではないかと思っています。以前、元日本代表のオシム監督は、合宿での食事中の座席や会話も選手選考のデータとして使っていたといわれます。かわいい黄色い帽子の1年生とは短い立ち話でしたが、貴重な時間になりました。