昨日の雪の影響で、今日は4年生・5年生の試合が中止になり、体育館で練習でした。昨日から一転しての快晴で春の陽気すら感じました。さて、先日、車椅子テニスのレジェンド国枝選手が引退しましたね。実績を振り返るTV番組が色々ありました。その中で、国枝選手が繰り返し言っていたことが、車椅子テニスをスポーツにしたいということでした。これは、単純にバラスポーツを健常者のスポーツと同じように扱って欲しいということではないと思います。以前、このブログで車椅子バスケの健常シュートについて書いたかと思いますが、健常者が車椅子に乗ってバスケをやると、それが「車椅子バスケ」になるかというとそうではありません。障がい者は健常シュート(振り返って打つシュート)はできません。逆に障がい者にしかできないプレーもあります。車椅子バスケ特有の面白さや文化があるということです。 例えば、障がいの程度による持ち点制度というのがあります。各選手の持ち点が1.0 点から 4.5 点設定され、出場選手の合計が14点以内でなければいけません。そうすると、障がいの重い選手も出場する必要があります。パラスポーツでは、障がいの軽い選手が有利であることは間違いないのですが、車椅子バスケの場合、そうとは限りません。障がいの重い選手には、相手のエース(障がいの軽い選手)の進路を止めるという重要な仕事が求められるのです。通常のスポーツではあり得ないような最も身体能力の差のある選手同士がマッチアップし、それが勝敗を左右するのです。おそらく、国枝選手はこのようなパラスポーツ固有の文化(面白さ)をもっと理解して欲しいという願いがあったのだと思います。是非、パラスポーツを「障がい者なのに凄い」という視点ではなく、「スポーツ選手」として観戦して欲しいと思います。