今日は、朝から6年生の浦和レッズとの練習試合で埼玉県のレッズランドに行き、お昼は関東村で調布市の2年生大会、そして夕方はJ&Sフィールドの4年生の練習試合に行きました。毎週末、各学年いろんなチームにお相手していただいています。個々の力で圧倒されるときもあれば、比較的思い通りにプレーできるときもあります。個と組織の関係はサッカーの難しさでもあり、面白さの一つでもあります。余談ですが、私が専門とする社会学は人間(個)と社会(組織)の関係を読み解く学問ですが、社会学者にはサッカー好きが多くいます。社会学では、個人の力で社会を変えることができると考えるのか、あるいは、個人は社会の影響から逃れることができないと考えるのかで社会の見方が大きく異なります。サッカーで言うならば、結局は1対1で勝負は決まると考えるか、あるいは、組織力や戦術を重視するかという異なるサッカー観があるということです。結論的には、そのどちらも正しく、個人の能力も戦術的能力も両方が大事になります。しかし、個人の能力にはやはり限界があり、どんなに頑張っても勝てない相手がいることは事実です(世界一の能力を身につければ別ですが)。どこかで自分の力を上回る相手に出会います。そこで勝つためには、いかに仲間との関係を作るか、つまりいかに戦術的に戦うかということになります。だから、サッカーには「ジャイアントキリング」という面白さが存在します。もうすぐ、全日本少年サッカー大会の東京予選が始まります。勝ち進めば、個の力では太刀打ちできない相手との対戦もあります。「チーム(組織)の力」で1試合でも多くそれを乗り越えて、見ている人にも、そして自分自身に感動を与えて欲しいと思います。