今日は5・6年生の紅白戦と3年生のTOMAS 東京都大会でした。3年生は2連勝と力を発揮してくれました。これから新しいメンバーも加え、さらにパワーアップしてくれると期待しています。3年生の都大会は交流試合として開催されますので、順位を決める大会ではありません。全国的には、3年生までは、ジュニアではなくキッズとして活動する地域が多く、サッカー協会への登録とは無関係で様々な大会が開催されています。ただ、JFAがキッズエリートプログラムを実施しているように、サッカー選手の発掘・育成は確実に低年齢化しています。私は、基本的には、この流れには疑問を感じています。もちろん、低学年の子どもたちの中に、サッカーの「特別な能力」を感じる子どもはいます。しかし、その子どもが「サッカー選手」として本当に大成するかは誰にも分かりません。それは、「人としての成長」が欠かせないからです。ずいぶん前に、日本サッカー協会会長の田嶋さんと一緒にシンポジウムのパネリストを務めたことがあります。サッカー界のエリートを養成するにはどうしたら良いかというテーマのシンポジウムでした。控室で話をした際に、田嶋さんが「実は自分もサッカーエリート養成はできないと思っている」ということをおっしゃっていました。それは、サッカーだけの能力では決してエリートにはなれないという意味だと思います。結局は、サッカーで人間的な成長を促すというより、人間的な成長がサッカー選手としての成長には不可欠ということではないでしょうか。